Claude Code コマンド完全ガイド【優先度別・実務で使える厳選リスト】
Claude Code にはスラッシュコマンドだけで100個近い機能があり、全部を覚えようとすると挫折します。この記事ではプログラマーが実務で使う頻度をもとに優先度をつけて整理しました。まずは「最優先」セクションだけ押さえれば、翌日から作業効率が変わります。
最優先:毎日使うコマンド
これだけは覚えておきたい、日常的に使うコマンドです。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
/clear | 会話をリセットして新しいタスクを開始(プロジェクトの記憶は保持) |
/compact [指示] | 長くなった会話を要約してコンテキストを圧縮 |
/model [モデル名] | 使用モデルを切り替え(Opus / Sonnet / Haiku など) |
/permissions | ツール実行の許可・拒否ルールを管理 |
/resume [セッション名] | 過去の会話を再開 |
# 会話が重くなってきたら要約して圧縮
/compact 認証周りの修正内容だけ残して
# モデルを直接指定して切り替え
/model claude-opus-4-8
/clear と /compact は似ていますが役割が違います。同じタスクを続けながらコンテキストだけ減らしたいなら /compact、別タスクに移るなら /clear です。プロジェクトの CLAUDE.md は /clear 後も引き継がれるので、タスクの切れ目では積極的に /clear してよいです。
CLI起動フラグ(ターミナルで claude に渡す)
claude --continue # 直前のセッションを再開(-c でも可)
claude --resume my-session # 名前を指定して再開
claude -p "このバグを直して" # 対話モードなしで一発実行、結果だけ出力
claude --model sonnet # 起動時にモデル指定
-p(--print)は CI やスクリプトから Claude Code を叩くときに必須です。対話UIを起動せず、標準出力に結果だけ返します。
優先度高:知っていると効率が跳ね上がるコマンド
週に数回は使う、実務で明確に効くコマンド群です。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
/plan [説明] | 大きな変更の前にプランモードに入る(実装前にレビューできる) |
/diff | 未コミットの変更・各ターンの差分をインタラクティブに確認 |
/code-review [レベル] [--fix] | 現在の diff をバグ・改善点の観点でレビュー |
/review [PR番号] | GitHub PR をレビュー(gh CLI が必要) |
/effort [レベル] | 推論の強度を調整(low / medium / high / max) |
/context [all] | コンテキスト使用量を可視化 |
/init | プロジェクトの CLAUDE.md を生成 |
# 大きなリファクタ前にまずプランを確認させる
/plan 認証周りをJWTからセッションベースに移行して
# 実装後、コミット前にセルフレビュー
/code-review high --fix
# GitHub PR を直接レビュー
/review 123
/code-review は effort レベル(low から max、さらにクラウドの ultra)を指定できます。普段の軽いレビューは medium で十分ですが、リリース前の重要な変更は high 以上をかけると安心です。--fix を付けると見つかった問題をその場で修正までしてくれます。
/plan は特に「一発で当てたい大規模変更」で威力を発揮します。実装前にアプローチをレビューできるので、手戻りが激減します。
優先度中:セットアップ・保守で使うコマンド
プロジェクトの初期設定やメンテナンス時に使います。頻度は低めですが知らないと損です。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
/mcp | MCP サーバーの接続管理 |
/memory | CLAUDE.md の編集・自動メモリ確認 |
/add-dir <path> | セッション中に作業ディレクトリを追加 |
/cd <path> | 作業ディレクトリを移動(キャッシュ保持) |
/doctor | インストール・設定の診断 |
/hooks | フック設定の確認 |
/agents | サブエージェントの管理案内 |
/rewind | コード・会話を過去のチェックポイントに巻き戻し |
/usage (/cost) | セッションのコスト・利用状況を表示 |
# モノレポで別ディレクトリのコードも触りたいとき
/add-dir ../shared-lib
# 環境がおかしいと思ったら
/doctor
/rewind(エイリアス: /checkpoint, /undo)は「Claude に変な変更をされた」ときの保険です。空の入力で Esc を2回押すと同じメニューが開きます。壊れたら焦らずまずこれを試してください。
優先度低だが覚えておくと便利
普段使わなくても、いざという時に思い出せると得するコマンドです。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
/security-review | pending の変更をセキュリティ観点でレビュー |
/simplify [対象] | 変更箇所の重複・簡潔化・効率化のみをレビューして修正 |
/export [ファイル名] | 会話をテキストとしてエクスポート |
/branch [名前] | 会話を分岐して別方針を試す |
/fork <指示> | バックグラウンドのサブエージェントに作業を依頼しつつ自分は続行 |
/tasks (/bashes) | バックグラウンド実行中のタスク一覧 |
/loop [間隔] [プロンプト] | プロンプトを一定間隔で繰り返し実行 |
/batch <指示> | 大規模変更を複数の worktree に分割して並列実行 |
/security-review は PR を出す前、特に認証・決済・ユーザー入力を扱うコードを触ったときに流しておくと事故を防げます。/fork は「このリファクタは任せて自分は別の作業を続けたい」ときに便利です。
キーボードショートカット
覚えると地味に効くものだけ厳選しました。
| キー | 動作 |
|---|---|
Esc | Claude の応答を中断(それまでの作業は保持) |
Esc 2回(入力が空の状態) | 巻き戻しメニューを開く |
Ctrl+C | 1回目:入力クリア、2回目:終了 |
Ctrl+R | コマンド履歴をインクリメンタル検索 |
Ctrl+O | トランスクリプトビューア(詳細なツール実行ログ)の切り替え |
Shift+Tab | パーミッションモードの切り替え(Manual → acceptEdits → plan …) |
Ctrl+B | 実行中の Bash コマンドをバックグラウンド化 |
! + コマンド | Claude を介さずシェルコマンドを直接実行し、出力を会話に追加 |
@ | ファイルパスの補完をトリガー |
\ + Enter | 改行を入力(全ターミナル対応) |
!npm test のようにシェルモードを使うと、Claude に確認させることなく即座にコマンドを実行しつつ、その出力を会話コンテキストに残せます。テストを回しながら結果だけ Claude に見てほしいときに便利です。
プロジェクト固有のカスタムコマンド(Skills)
.claude/skills/<スキル名>/SKILL.md を作成すると、独自のスラッシュコマンドを定義できます。
---
description: "変更diffをレビューしてバグを検出する"
---
現在のgit diffを読み、以下の観点でレビューしてください。
- ロジックの誤り
- エッジケースの考慮漏れ
$ARGUMENTS があれば、そのファイルに絞ってレビューしてください。
allowed-tools: Bash(git *) Edit のように frontmatter でツールの自動承認範囲を絞ることもできます。プロジェクト固有の定型作業(デプロイ手順の確認、特定フォーマットでのコミットメッセージ生成など)はスキル化しておくとチームで再利用できます。
hooks で自動化する
PreToolUse や PostToolUse などのイベントに合わせてシェルコマンドを自動実行できます。
{
"hooks": {
"PreToolUse": [
{
"matcher": "Bash",
"hooks": [{ "type": "command", "command": "bash validate.sh" }]
}
]
}
}
代表的なイベントは以下の通りです。
| イベント | 発火タイミング |
|---|---|
PreToolUse | ツール実行の直前(ブロック可能) |
PostToolUse | ツール実行成功後 |
UserPromptSubmit | プロンプト送信直後、処理開始前 |
SessionStart / SessionEnd | セッションの開始・終了時 |
Stop | Claude の応答完了時 |
危険なコマンド(rm -rf など)を物理的にブロックしたり、ツール実行のたびに監査ログを残したりする用途でよく使われます。
まとめ
| 優先度 | 代表コマンド |
|---|---|
| 最優先 | /clear、/compact、/model、/permissions、/resume |
| 高 | /plan、/diff、/code-review、/review、/effort |
| 中 | /mcp、/memory、/add-dir、/doctor、/rewind |
| 低(いざという時用) | /security-review、/simplify、/fork、/batch |
まずは最優先の5つ(/clear /compact /model /permissions /resume)だけ体に覚えさせれば、日々の作業は十分スムーズになります。慣れてきたら /plan と /code-review を実装フローに組み込み、プロジェクトが育ってきたら Skills と hooks でチーム共通の型を作っていくのがおすすめです。